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治療後の日常生活と再発予防

Healthcare

監修: 横田 恵 先生(弘前大学医学部医学研究科 産婦人科 講師)

治療後は、体調を整えながら無理のない生活を送ることが大切です。
子宮筋腫は良性の病気ですが、ホルモンの影響などで再びできることもあります。
ふだんの生活の中でできる工夫を取り入れて、再発を防ぎましょう。

  • 体を冷やさないように心がけましょう。血流が悪くなると、ホルモンバランスにも影響します。
  • バランスのよい食事を意識し、鉄分やビタミンをしっかりとることで貧血予防にもつながります。
  • 適度な運動やストレッチで血流を保ち、ストレスをためない生活を意識しましょう。
  • 睡眠をしっかりとり、体の回復を促すことも大切です。
  • 定期的に検診を受けましょう。筋腫の再発や、ほかの婦人科疾患の早期発見につながります。

監修ドクターからひとこと

子宮筋腫は身近な病気です。まずは気軽に相談を。

子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍で、30歳以上の女性の3割前後に認めるといわれています。これは、子宮頸癌や子宮体癌、卵巣癌など、産婦人科で扱っている悪性疾患よりもずっと高い割合です。言い換えれば、成人女性の多くが経験するといわれる身近な病気であり、よくある病気ともいえます。決して特別な病気ではなく、誰にとっても無関係ではない病気だからこそ、正しい知識をもち、自分の体に目を向けることが大切です。

症状も、自覚症状の特にないものから、月経量が多い・月経が長く続く・生理痛がある・お腹がはりやすい・貧血気味・頻回に尿意を催すなど、非常に多彩となっています。症状があっても、「体質だから」「このくらいなら我慢できる」と受診を後回しにしてしまう方も少なくありません。

しかし、症状が軽いうちでも、体からの小さなサインを見逃さず、早めに産婦人科へ相談することが大切です。早めに受診することで、病状の進行を防げるだけでなく、治療の選択肢が広がり、心身の負担を軽くできる可能性があります。「早めの相談が安心につながる」ということを、ぜひ知っておいてください。

治療法も一つとは限りません。手術だけでなく薬物療法等もありますので、自分にあった治療法を選択することも可能です。年齢、症状の強さ、将来の妊娠希望の有無、仕事や生活スタイルなどによってどの治療法を選択するか、ご自身が納得して決めることが何より重要です。自分に合った方法を医師と一緒に考えていくことができます。

そのためにも、定期的に婦人科受診をすることをお勧めします。どんな小さなことでも気になることがあれば早めに相談しましょう。自分の体の状態を正しく知り、医師としっかり話し合うことが第一歩になります。ぜひ、信頼のおける婦人科医をかかりつけ医としてもち、子宮筋腫に限らず、婦人科系疾患に関わることに関して、普段から相談できる環境を整えておくことをお勧めします。

横田 恵 先生(弘前大学医学部医学研究科 産婦人科 講師)

カテーテルで行う、UAE(子宮動脈塞栓術)という選択肢。

UAE(子宮動脈塞栓術)は、子宮を残しながら子宮筋腫によるつらい症状の改善を目指せる治療です。過多月経などの出血症状は90%以上、圧迫感や頻尿などの圧迫症状は88〜92%で軽減し、全体として症状が大きく改善する方は約75%と報告されています。

一方で、筋腫が完全になくなる治療ではないため、再発というより症状の再燃や追加治療が必要になることがあり、3年で14.4%、2年で15〜32%程度に再治療が行われたという報告があります。合併症としては、術後の痛みや発熱、吐き気、帯下、筋腫排出、感染、無月経などがありますが、重い合併症は多くありません。

年齢、妊娠希望、筋腫の大きさや位置によって向き不向きがあるため、婦人科医とIVR医の両方に相談して選ぶことが大切です。

小野澤 志郎 先生(杏林大学 医学部 放射線医学教室 准教授)