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朝日インテックの強みって何?

Story - STEP3

Q.朝日インテックの競争力の源泉は?

A.他社には真似のできない素材からの一貫生産と、現場主義が生むスピードと確かな試作対応力です。

創業当時の朝日インテック

朝日インテックの強みは、素材から製品に至るすべてを賄うことができる、一貫生産体制です。はじまりは1976年。当時の朝日インテックは、大阪で産業機器に使用される極細ステンレスロープの製造・販売を行う小さな町工場でした。

その後、この技術を活かせる分野として医療機器事業への参入を果たしますが、ここで大きな転機が訪れます。飛躍のきっかけは、ある医師からのオファーでした。

当時、CTO(慢性完全閉塞)の治療は、その大半を外科手術に頼っていました。そんな折、カテーテル治療の第一人者である医師から、CTOを治療できるガイドワイヤーを作れないかと依頼が舞い込みました。もともとこの話は海外の大手医療機器メーカーに持ち込まれたものでしたが、当時の技術水準では実現することが難しく、また、医師たちにとっても、この病気をカテーテルで治療するという常識はなかったのです。 カテーテル治療のなかでもCTOの治療は特に難易度が高く、成功するためには、医師の高度な手技と、その微細な感覚を的確に反映することのできる、これまでにない高性能なガイドワイヤーが必要でした。

朝日インテックの高いトルク技術

従来のステンレスワイヤーでは、血管内のような曲がりくねった状態では手元の操作どおりに動かすことができません(上)
朝日インテックのトルク技術は、指先の動き通りのスムーズな操作性を実現しました(下)

それは、未知の領域への挑戦でした。しかし、医師の指先の感覚を忠実にガイドワイヤーに伝えるためには、朝日インテックの持つ4つのコアテクノロジー、特に高度なトルク技術が不可欠でした。

これまでに培ってきた極細ステンレスロープの技術に加え、現場の医師たちの声を地道に吸い上げ、素材レベルにまで立ち返って何度も試行錯誤を繰り返す迅速かつきめ細かな試作対応力、そして、なんとしてもこの難病を治療できる製品を作りたいという職人魂により、1995年、ついに日本で初めてCTO治療用PCIガイドワイヤーの開発に成功したのです。その後、この医師らによる学会での治療成功症例の報告や海外での活躍により、朝日インテックの製品と技術は世界中で知られるようになっていきました。

部品を外注し、アセンブリ(組み立て)を行う他の医療機器メーカーとは異なり、朝日インテックの素材から製品までの一貫生産体制、そして創業以来変わることのない現場主義というDNAが、他社には真似のできない「スピード」と「試作対応力」を実現しているのです。

Q.朝日インテックの競争力を支えるものは?

A.グローバルでの競争優位を確かなものとする、研究開発・生産体制を構築しています。

ASAHI INTECC THAILAND CO., LTD.

ASAHI INTECC HANOI CO.,LTD.

TOYOFLEX CEBU CORPORATION

医療機器分野への進出前夜、産業機械用のステンレスロープをはじめとする工業製品は、円高の進行により大幅なコストダウンを要求されるなど、厳しい状況に置かれていました。こうした状況に対応するため、朝日インテックも生産拠点を海外(タイ)に移します。同時に、生き残るためにも、これまでとは違った高付加価値なものづくりが必要とされていました。この時代の閉塞感のなかで、朝日インテックは、これらの条件を満たす事業として、医療機器分野に挑戦することを決断したのです。

現在朝日インテックは、タイ、ベトナム、フィリピンに生産拠点を構えています。日本の拠点は研究開発・試作に特化し、海外の工場を量産の拠点とすることにより、コスト競争力を強化するとともに、研究開発に多くの経営資源を投入することを可能にしています。

日進月歩の医療業界において、朝日インテックは将来を見越した研究開発をさらに強化し、より優れた製品を継続的に生み出すことのできる「研究開発型企業」として、技術の最先端を走り続けています。

  1. 高付加価値を生み出せる
  2. 強みである4つのコアテクノロジーを活かせる
  3. 成長性が見込める
  4. より社会貢献ができる
  5. 既存顧客と競合しない

Q.日本の医療機器は世界で戦える?

A.医療業界における「日本発世界」を旗手に、確かな技術と信念が、世界の医療を変えると考えています。

ドクターからのコメント

CTO治療を可能にする画期的なPCIガイドワイヤーの登場は、世界中の医療関係者に大きな驚きを持って迎えられました。学会での症例報告を通じてCTO治療成功率の上昇が明らかになるにつれ、朝日インテックは一躍注目を浴びる存在となったのです。

1996年、この分野における世界的な権威であるドクターからの「アメリカでも製品を出してくれないか」という依頼を契機に、海外への展開は一気に加速していきました。

今日もさまざまな医療現場で、医師たちとの活発な議論や熱い意見交換が行われ、新たな製品の開発に活かされています。根底にあるのは、徹底した現場主義。医療現場を本当に理解していなければ、医師の真のニーズを掴み、優れた製品を生み出すことはできないからです。

こうした医師たちを通じて、治療の成果が学会で報告されるとともに、世界各国での治療技術の普及活動が行われ、それがASAHIブランドの認知度向上につながっているのです。

朝日インテックでは現在、循環器系領域の製品が主力ですが、対象患部領域を末梢血管系、脳血管系、腹部血管系、消化器系などの循環器以外にも拡大してきています。
これらの製品のなかには、すでに国内で大きなシェアを獲得し、世界で高い評価を得るものも年々増えています。今後も新しい技術・製品の日本における成功事例を、積極的に海外へと展開していきます。

医療業界のトレンドは、これまで常に欧米が主導してきました。医療先進国であるように見える日本においても、現場で使用される医療機器や医薬品の多くは、欧米で開発されたものが大半を占めていました。

そのような潮流のなか、朝日インテックは日本で開発したガイドワイヤーを武器に、世界を席巻。製品の普及によってCTO治療という、新しい市場を作り出すとともに、より一層の拡大を目指し、まい進しています。

朝日インテックとは

朝日インテックを語るうえで欠かすことのできない用語やキーワードをまとめました。
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